作成日:2017年07月09日(日)06:02 | 参照数: 919 | カテゴリ: ブログ コメント数: 0

犬の虫歯

先日、久々に虫歯の子がいたのでご報告します。
 
皆さんもご存知の通り、犬の口腔内の病気で最も多いのは歯石の沈着とそれに伴う歯周病です。
 
また、猫の口腔内の病気には虫歯のように歯がとけてしまう破歯吸収病巣というものがあります。ただし実際には自分の細胞が自分の歯を壊してしまう病気なので虫歯菌は関係ありません。
 
犬の虫歯はかなり稀であり、虫歯自体が犬には存在しないと考えられてきたほど少ない病気です。
 
その理由として、
・歯の形状が人の臼状と違って尖っている
・pHが高い(人では6.5で、犬は8.0以上)
・食事中の糖質が少ない
・唾液中にアミラーゼがないためデンプンが糖質に変換されない(例:人がお米を噛んでいると甘くなる)
などが犬で虫歯の発生が極端に少ない理由だと考えられています。
 
たくさんの歯科診療をしていますと犬、特に大型犬種で虫歯を発見する場合があります。
上顎の奥と下顎の奥の部分に一部だけ人の歯のような構造をしている箇所があり、そこが虫歯になるのです。
治療は人と同じく、虫歯菌のいるところの歯を削り、詰め物をします。ただし犬は人よりもかなり先端の方まで神経が来ていますので、歯髄と呼ばれるところまで虫歯が進行していることが多く、結局は抜歯が適応になることが多いです。
 
見つけても抜歯以外の対処がしにくい虫歯。。
しかし、歯髄が感染し、歯の根っこが炎症を起こす根尖病巣になるまでには治療することがすすめられます。
発見することが難しい場所の病気です。
是非一度、あくびをしているときにでも中を覗いてみてくださいね!